〝Batik Banten”のこと

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Batik Banten工房の代表的な模様。主に布の縁取りに使われています。

もともと布は好きでしたが、インドネシアへ行って布の収集には拍車がかかってしまった私。初めて1996年に友人と貧乏旅行(その後バックパッカーというかっこいい名前が聞かれるようになった)に出かけた際には世界遺産のボロブドゥール遺跡の前で布を巻かないと入れないよ、と言われ大枚はたいて初のバティックを購入した甘辛な思い出。インドネシア全土でバティックは作られますが、有名な観光地の一つボロブドゥール遺跡周辺含むジャワ島中部地方が一般的にバティックの有名な地域です。日本ではジャワ更紗と言われて数々の美し模様やその独特の雰囲気にファンも多いですよね。ちなみにインドネシアではバティックで作られた服が正装のひとつで会社や学校の制服が、金曜日だけバティック着用になったりも!

こちらはジャワ地方伝統のバティックモチーフ。これはプリントで染め物ではないですが、草花やガルーダ(鳥)のモチーフなど細かい柄が、色調が地味でもとっても魅力的!

そんな中、地元の知り合いの紹介で、地元のバティック工房、Batik Bantenを教えてもらってお友達と遊びに行ってみたのがの出会い。実は地元、Banten州には古く16世紀ごろ王宮が存在しており、いまでも州都Serangからほど近い海のそばにその王宮の名残が存在しています。その後オランダ統治が進む中で王朝も消滅してしまい、長い年月のあいだに今ではちょっと残念な形になってしまいました。。けれどその遺跡から出土した建物の跡や生活に使われてたであろう土器のモチーフからBatik布をつくられたのが先日亡くなられたUkeさんとその会社の皆さん。

地元の博物館やジャカルタの歴史博物館にも王宮からの出土品が展示あります。そして数年前に新しくなった工房にも模様の説明が。

地元も女性が色付けなどをした後乾かす準備をしているところ。なんだか懐かしい竹のものさしのような素朴な物干し。

色彩も明るいものが多く、南国の空気たっぷり含んだ雰囲気。

遺跡からの模様をもとに様々工夫しながら、やや現代的なモチーフも制作しています。遊びに行くたびに新作を作っている感じで毎回テンションが上がってしまいます。

残念ながら現在は彼の地でも新型コロナの影響で工房はお休み中です。モチーフのもとになった隣町の遺跡も今回の滞在では行くことができませんでした。私も今は日本で遊びに行けないのがとても残念なのですが、いつか遊びに行けることを信じて、これまで写真を撮ってきたもの、わずかに持ち出してきたバティックなどご紹介していきたいなと前向きに考えています☆

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